空想【はみぱん】小説(o^-')b

ファンタジー(?)小説をゆっくりまったりアップして行く予定です(;^_^A

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はみぱんTwo ~012~

「危ない!ネイ…上やっ!!」

(ガッシャァ~~ン)

 突然真上から落ちて来た瓦がネイのいた場所で粉々に砕け散る。
 ネイは寸でのところで後ろへ跳び、数回のバック転をして後方へ着地した。

「ベル…来たのね?ありがとう。私への直接攻撃はフェイク…むしろ予め投げ上げておいた瓦の着弾点への誘導も兼ねていたのね…その計算力、大したものだわ」

 ネイはベルの方を見やる事はなく、SM少女から瞳を逸らさずに言う。

「すまんな、遅れてもうて…ウチらはネイ程早く走れんからな。…で、あれが問題の少女ってワケかいな…うっわ、めっさSMチックやん!ま…ちょいと行って、眠ってもろとくか」

 そう言ってパタパタとSM少女の方へ飛び立ち、胸元から【眠りの粉】を取り出したベル。

「ベル!…迂闊に近寄ったら…」

 ネイがベルを呼びとめようとするが、その前にベルに気付くSM少女。

「〔データ検索中…30…70…100%該当者《ベルモット》…怨恨指数83%〕っあんたは…ベルモット!こんなところで会えるとは…超蚊音階(モスキートーン)!」

「ん?…なんや?…なんかしとるんか?」

 確実にSM少女の攻撃はベルにヒットしているはずなのだが、彼女は耳をふさぐ事もせずきょとんとしている。

「ベル!…彼女が発している、その不快な音が聞こえないの?」

 耳を押さえながらネイが叫ぶが、ベルにはさっぱり意味がわかっていないようだった。

「人間の可聴域でも、特に高周波数の部分は加齢と共に聞こえなくなってくるんですって…うふ♪

 ネイの背後に、いつの間にかメアリーがいる。

「~ん誰がおばちゃんじゃぃっ!!」

「この距離でよく私の声が聞こえましたね?…所謂地獄耳?」

 ベルは眠りの粉をハリセンに持ち替え、メアリーのところへ飛んで行きたかったが、状況を考えてそれは後回しにした。

「要は、今…ウチは音波攻撃を受けてるってこっちゃな?…ならこっちも音波で行くで!周りはみんな耳ぃ塞いどくんやで?…精神衰弱音(ヴァリ・ゾーゴン)!

(ヴァ~~~ン…ヴァ~~~ン…ヴゥ~~~ン…)

 SM少女のものとは違い、極低音がベルの口から発せられる。
 それはその音を聞く者全ての心に直接響き、大きな精神的ダメージを生じさせた。

「うぅ…生まれてきてごめんなさい」

 くノ一達が涙をこぼしながら天を仰いでいる。

「俺なんか…主役なのに全然目立たなくて…今だって全然活躍してないし…」

 ジンがしゃがみ込んで両手で地面を何度も叩く。

「私なんかいつもドジばっかりで…いっそ死んでしまいたいです…」

「お前は既に死んどるやろがぁ!…ってか、耳ぃ塞いどき言うたやろぉ!!」

 攻撃を止めたベルがメアリーにつっこみを入れる。

「高音が比較的指向性があるのに対し、低音は周りに広がりますからね…うふ♪

 元々の楽天的性質のせいか、メアリーの精神は既に回復し、冷静な状況判断をしていた。
 結局、ベルの音波攻撃を避けられたのはネイだけ…いや、SM少女も耳を塞いでいないにも関わらず微動だにしていない。

「ベル、ありがとう…もういいわ。後は私がなんとかするから」

 そう言ってネイはSM少女へと飛んだ。

(キィーン…ザッ…シュバッ…)

 接近戦でのネイの猛攻が始まる…SM少女もそれをかわしつつ、時折蹴りなどを入れるが…次第に分が悪くなってきているように見える。

「〔WARNING!!攻撃に対する処理能力を超えます〕くうっ!?」

 たまらず屋根の上から飛ぶSM少女…それを追いネイも跳躍した。

「…ごめんなさい。命までは取るつもりはないけど、過ぎたおイタの代償としてその腕…一本頂くわね」

(シュルッ)

 ハート形のクナイ2つが鋼線で繋がっているものを取り出したネイは、跳躍中のSM少女の左手首に巻き付けると2つのクナイを思い切り開いた。

←「ジン…そろそろ活躍せんかい!」とお嘆きの方は…応援ぽち願います^^;
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テーマ:自作連載ファンタジー小説 - ジャンル:小説・文学

はみぱん | コメント:8 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

ついにトップ3入り!
(。TωT)ノ才×〒"├¬♪

1位(BL)は強敵っぽいですが、ファンタジーの底力を見せてやりましょう!I Love Fantasy!!v-10

・・・ところで、ジン君・・・。主人公なのに・・・(T_T)
2009-09-17 Thu 22:41 | URL | 7C林檎 [ 編集]
ランキングに関しては、100%皆様のお力添えのおかげ以外のなにものでもありません^^
本当にありがとうございます<(_ _)>

まぁ、ランキングは毎週結構入れ替わったりしてるみたいですし、「1位を狙う」より「コンスタントにベスト3」にいられたら…と、儚い希望を胸に抱いていたりいなかったり(どっちや!^^;
勿論皆様に飽きられてしまわないよう、安定した【更新】と【笑い】を続けられるよう、頑張らなくちゃね♪

ジンに関しては…最近、私も可哀そうになるくらい活躍の場がありませんね><
第2巻が終わるまでにはベルの【ヴァリ・ゾーゴン】の効果が切れてくれると良いのですが…(;^_^A アセアセ
2009-09-17 Thu 23:13 | URL | rum_bulion [ 編集]
「あぁ…私なんか…普段おバカなことばかり言って…だからあんなものしか書けないんだ…」

………

( ゚д゚)ハッ!

私まで、精神衰弱音(ヴァリ・ゾーゴン)にやられてしまったようです…
読んでただけなのに…
も、もしやこれもrum_bulion さまのお力…!?

お、恐るべし…ヴァリ・ゾーゴン…とrum_bulion さま…((( ;゚Д゚)))ガクガク
2009-09-19 Sat 13:02 | URL | 鷹の爪痕 [ 編集]
(´;ェ;`)ウゥ・・・私がもっとはっきりと耳を塞ぐように伝えてさえいれば…どばーっ (┬┬_┬┬)

(;゜ロ゜)ハッ

もしかして、私自身にもヴァリ・ゾーゴンが!?
…なんか、地味な割に最強な魔法なのかも知れませんね(;^_^A アセアセ・・・
2009-09-19 Sat 13:38 | URL | rum_bulion [ 編集]
ふおおお、ネイさん相変わらず素敵すぎますっ!v
あと精神衰弱音くらった時のみんなの反応が楽しすぎます(笑)
ジン……活躍の場はあるのでしょうか?(笑)
死んでしまいたいというメアリーに対するベルのツッコミも相変わらず絶妙^^そしてメアリー回復早っ!(笑)

あとこの前は質問に答えて下さってありがとうございます♪エリカちゃんもお酒の名前だったのですね~、私はお酒全然詳しくないので勉強になりますっ><
2009-09-23 Wed 21:33 | URL | 神田夏美 [ 編集]
いつも本文の細かな所まで感想を頂き、本当にありがとうございますっ!めちゃくちゃ嬉しいんですよっ!?(TT▽TT)ダァー

ジン…いつになったら活躍出来るのでしょうね~><

お酒の名前…勉強になんて、そんな…(///∇//)テレテレ
けど、「【お酒】と【はみぱん】は…頭じゃなく、心で飲んで下さいね♪」(o^-')b グッ!
(お?…今、ちょっとイイコト言った?^^;
2009-09-23 Wed 21:56 | URL | rum_bulion [ 編集]
精神衰弱音、怖すぎます(lll゚Д゚)ノ
私ももろにくらっちゃいました↓突然、頭の中に奇妙な音が・・・・ギャーーーッ(lll゚Д゚)ノそして、出てきた自分のダメさ加減・・・いやァーーっ(lll゚Д゚)ノ

そして、ジンが主役だということを忘れていた私→ゴメンナサイ★ジン、ファイトですb★☆
いつか皆を見返してやってくださいb(え
2009-10-22 Thu 21:21 | URL | れもん [ 編集]
ジン…他の所の主人公は、みな強くてカッコ良いのに、彼だけは普段主人公だという事を忘れられてしまう様な存在に…
それも、作者がこんなんだからなのかしら…(´;ェ;`)ウゥ・・・あぁ、生まれ変わったら深海魚になってひっそりと暮らした…(;゜ロ゜)ハッ

…また私もヴァリ・ゾーゴンに!?><

P.S. 今回は随分先に進みましたね^^
…やっぱりオープニングの辺りはキツ過ぎたのかしら?(;^_^A
2009-10-23 Fri 01:39 | URL | rum_bulion [ 編集]

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