空想【はみぱん】小説(o^-')b

ファンタジー(?)小説をゆっくりまったりアップして行く予定です(;^_^A

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Humming from Pandora’s box ~あるいは何かのプロローグ08~

「う~~~ん…」

 事務所へ戻ったベルが…メアリーの淹れた、2杯めの紅茶をカップ型のミルクピッチャーですすりながら、何か釈然としない表情を浮かべている。

「ベルさん…どうかしましたか?」

 ついさっきまき散らした紅茶を拭きながら、メアリーがベルに問いかける。

「いや、なんかさっきから引っかかってるモンがあるねんけど…なんやったやろうな…」

「さぁ…なんでしょう?けど、さっきからずっとそんな調子で唸ってますけど…それだけ考えて思い出せないのなら、それほど大切な事じゃないんじゃないですか?…っきゃっ!?

 ベルとの会話に気を取られていたメアリーは、片付けようとしたカップの破片で手を切ってしまい、反射的に引っ込めた手で弾き飛ばされた破片が、彼女の額にさっくりと刺さっている。

「…またやっちゃいましたぁ…てへっ♪」

ぎぃいぃゃぁぁ~~!!…『てへっ♪』っやないやろ!早くどうにかせいぃっ!!顔中血まみれで屈託のない笑顔すんなやぁっ!!…うはぅあぁっ!?」

 ベルは恐怖の表情で後ずさり…とうとうテーブルの上から転げ落ちた。
 見かねたジンがベルの羽をひょいっと掴み、テーブルの上にすとんと戻してやる。

「ベルもいい加減慣れたらどうだよ…俺なんかむしろ【ブラディ(血まみれの)・メアリー】がデフォに思えてきてるけど…ってか、何だかわからないけど、悩みは解決したワケ?」

「はっ!?…そうや、すっかり忘れとった。…いったい何やろう…このモヤモヤは…」

 テーブルの上で再び腕組みをするベル。

「人の記憶は移ろい易いものですから…忘れたくない記憶は、私のように日記に書いておくと良いですよ?あ…そうそうベルさん、先週お貸しした2万リドル…そろそろお返し頂けますか?…ほら、日記にも書いてあります」

「あぁん?…メアリーから金なんか借りた覚えはないで?…ちょっとその日記見せてみぃ」

 メアリーは日記をパラパラめくると、目的のページを開いたままベルのいるテーブルへ置いた。

「ん~…どれどれ…確かに『先週ベルさんに2万リドル貸した』書いてあるなぁ…ん?これ、今日の日付やないかぃ!普通貸した日に書くやろぉ!?…ってか、殴り書きで明らかに慌てて今書きましたって字体やないかっ!!」

「てへっ♪…バレちゃいましたぁ」

(バシィッ!!)

(っぶっしゅぅ~~)

 はにかんで舌を出した瞬間にベルのハリセンが炸裂したものだから、メアリーは舌を噛み鮮血を辺りにまき散らす。

「痛ひですぅ…危うくベロがちぎれちゃうところでしたよぉ…まぁ、二枚あるから大丈夫ですけど♪」

「二枚舌かぃっ!!」

(スカッ)

 今度のツッコミには、一瞬早くメアリーが透明化出来たようで、ベルは大きなハリセンと共にくるくると床へ落下する。

「冗談です…うふっ♪
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テーマ:自作連載ファンタジー小説 - ジャンル:小説・文学

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