空想【はみぱん】小説(o^-')b

ファンタジー(?)小説をゆっくりまったりアップして行く予定です(;^_^A

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Humming from Pandora’s box ~あるいは何かのプロローグ03~

アホぉ!…折角くれる言うてんのやから、貰っとかんかい!」

(バシィッ!)

「きゃうん!?」

 足元が不安定なところにベルからのハリセンを受け、ラムは足を滑らせ泉にその身を落とした。

(ばっしゃ~~ん)

(ざざざざざぁぁ~~~)

「キミ達が落としたのは、この普通のラム?…それとも金ラム?」

 わざわざ一度泉の中へ戻り、再び現れた泉の精の両脇にはラムが抱えられていた…が、元々金色の毛並みを持つラムを、誰も見分ける事が出来なかった。

「き…【金ラム】って、何でさっきから省略しとんねん…しかし、どっちや?」

「見た目は両方とも一緒ですねっ♪」

「ってか、もし間違った方を答えたらどうなるんだ?」

 ジンの問いかけに、生来少々短気なところがあるのか、泉の精はやや語気を荒げて答える。

「間違えるって表現は正しいと思わないけどぉ…欲深い人間は大抵何も得られないものよ?ってゆ~かその場合、両方アタシのモノになるのよ?…ってゆ~か、重いんだから早く答えてよ!」

「えぇ!?…どないすればええんや…ラムは食い意地は張っとるけど、ウチらの仲間やし…なにより元の姿に戻してやるって誓っとんねやで?こんなトコでラムを…こうなったら、いっそ力ずくで…」

 そう言って飛び立とうとするベルの羽を、メアリーが掴んだ。

「痛っ!…羽は掴むな言うとろうが!」

「ベルさん、何を迷っているんです?こう答えればいいだけですよね?…『普通のラムさんです』って」

 メアリーが泉の精に向かって答えると、両方のラムがどさりと目の前に落とされた。

「もう…正直者はいいけど、早く答えてよね?」

「そ…そか、指差す必要はあらへんかったのや…さっきラムが指差してたから…あはは」

「げほっ…けほっ…きゅ~ん、助かったぁ」

 少々水を飲んでいたラムは、数度咳き込んだ後に一同のところへと這い上がって行った。

(…ぱしゃぁん)

 その時、対岸の方で何かが水面に落ちる音がした。

「わ~~ん、タマがぁ…タマがぁ~~誰か助けてぇ~!」

 見ると、【タマ】と呼ばれた猫が水面でもがいており、その近くで男の子が騒いでいる。
 泉の精はくるりと振り向くと水中に姿を沈め、その影は猫の方へと進んでいった。
 やがて対岸で同じやりとりが繰り返される…

「キミが落としたのは、この普通のタマ?…それとも金…」

もうええっちゅうねん!…とりたてて害のあるモンスターちゃうやんか。これなら放っておいてもええやろ…帰るで!」

 危うく耳に入りそうになった下品なネタをツッコミで遮り、ベルは帰り支度を始める。
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テーマ:自作連載ファンタジー小説 - ジャンル:小説・文学

はみぱん | コメント:2 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

うははははっ!

思わず「金太の大冒険」の歌を思い出してしまいましたよっ∵ゞ(≧ω≦o)

え?歌った事あるのかって?
いやですねぇ、私は純情な女性ですよ~?
グハ!(゜o゜(☆○=(-_- )【ウソつくなぁっ!】

えぇ…ソラで歌えるなんて…そんなそんな(笑)
2009-07-12 Sun 11:45 | URL | 鷹の爪痕 [ 編集]
Σお話を更新して、少しレイアウトなどを弄ってたら、既にコメントがっ!?
いつもありがとうございます<(_ _)>

え~と…マカオ旅行に行ったりする歌ですよね?^^;
私はソノ歌の存在は知っていたのですが、先日少々年上の方々とスナックへ行った際に誰かが熱唱してました(スナックでですよ!?…ってか、カラオケに入ってるんや (┬┬_┬┬)
2009-07-12 Sun 12:00 | URL | rum_bulion [ 編集]

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