空想【はみぱん】小説(o^-')b

ファンタジー(?)小説をゆっくりまったりアップして行く予定です(;^_^A

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Humming from Pandora’s box ~あるいは何かのプロローグ01~

ここはA城山にある小さな泉。
そのほとりには、数人の男女がレジャーシートを広げていた…ぱっと見、ピクニックにでも来たように見えるが…

「っはぁぁ~~~~いい空気♪…生き返りますねぇ~~」

お前が言っていいセリフちゃうやろぉ!!

(バシィッ!!)

身の丈30cmにも満たないであろう、透き通った羽を持つ妖精《ベルモット》が、メイド姿の巨乳眼鏡っ娘《ブラディ・メアリー》へ、魔力が封じ込められた【+1ハリセン】と共にツッコミを入れた。

「きゃん!…ディジェネにもこんな空気の良い場所があるんだなぁ~って、純粋な感想でしたのに…」

 【ディジェネ】とは、所謂我々が住んでいる世界の事であり、彼女たちはリドルランドを中心とする【エボル】と呼ばれる異世界の住人である。

「…っにしても、自分の立場を考えたら他に言いようがあるやないかぃ!…全く、幽霊に『生き返る』言われた日にゃ、こっちが生きた心地せぇへんわ…全く、ゾンビかって話やっちゅうねん!」

 そう…先程陽光の下であまりにも健康的な伸びをやってのけたメアリーは、【幽霊】である。
 以前彼女はリドルランドのとある屋敷にいたのだが、ベル達がそこへ仕事中に立ち寄った際に出会った《ジン・ジュニパー》を気に入ってしまい、行動を共にするようになったのである。

「漫才はその辺にしとかねぇと、ラムが全部食っちまうぞ?」

 先程から水面を見つめたまま賑やかな背後に言葉を投げかけ、サンドウィッチにかじりついているのが前述の《ジン・ジュニパー》である。
 そのすぐ横には、他を寄せ付けない雰囲気を充満させながらサンドウィッチを大きな口へと次々に放り込む《ラム・バリオン》がいた。
 彼女は黄金色の髪を振り乱し、周りの絶景に目もくれず、一心不乱に食欲を満たそうとしている。
 人の姿でありながら、どこか犬の様な風貌・行動をする彼女は、【ゴールデンレトリバー】と【ダークエルフ】の合成獣(キメラ)なのである。
 勿論、彼女は望んでそのような姿になったのではなく、エボル最強と謳われる魔女《ミスティ》の魔法実験のモルモットにされた果ての姿だ。

「しかしベル、さっきから何もおかしなトコがないけど、【トントン池】ってホントにここで間違いないんだろうな?」

「あぁ…そのはずや。トントン池ってのは別名で…ソコの看板には正式名称が書いてあったが、途中までは役人さんに送ってもろたし、他に間違えるようなトコもない言うてたやん」

 ラムの隙を突いて何とかサンドウィッチを奪おうとタイミングを計りながらベルが答える。

「けど、本当にエボルから来たモンスターなんでしょうか?…お役人さんの話ですと、異世界ゲートが開く前から事件はあったみたいですし…あ、美味しいです。コレ♪」

 メアリーはいつの間にかサンドウィッチを手にしていた。

「確かにな。…けど、あれだけ大きなゲートはそうそうあらへんけど、太古の昔から時々異世界への通路は繋がっては閉じてを繰り返してたんやで?…っと、今やぁ!!

 そう言った刹那、ベルがぶるんと羽をはばたかせ、サンドウィッチ目がけて突進する。

「きゃうっ!?…ダメぇ~~これはラムの…あっ!」

 ベルに気づき、ラムがベルを阻もうとする…が、キャッチし損ねたサンドウィッチは、ベルとラムの手に弾かれ、泉へ転がり落ちた・・・
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テーマ:自作連載ファンタジー小説 - ジャンル:小説・文学

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