空想【はみぱん】小説(o^-')b

ファンタジー(?)小説をゆっくりまったりアップして行く予定です(;^_^A

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はみぱんTwo ~055~

「ここがS高校やな…ネイのおかげで、ジン達は【転校生】ということになっとる。まぁ、元くノ一やからその辺の情報操作はお手の物やったろうけどな?
…ただ、当然と言えば当然やが、ウチとエリカはどうにもごまかし切れんっちゅうコトで、外部からの捜索になるようや」

「嫌でキュっ!アタイも高校へ潜入して、早くお兄ちゃんを見つけるでキュぅ~!アタイが高校生に見えないって言うなら、あのおばちゃんだって絶対高校生には見えないでキュ!」

 エリカがその場に座り込み、メアリーを指差してじたばたと暴れる。

「あら…巨乳で眼鏡っ子に女子高生が加わったら、最強なんですよ?…うふ♪

 メアリーのセリフに、一同は『ドジッ子まで加わって、向かうところ敵なし』という考えが浮かんだが、それどころではない状況に、言葉を飲み込んだ。

ぎゃあぁ~~ん!エリカちゃんだって…エリカちゃんだってぇ~~!」

「こら、エリカ!こんなトコで騒ぐんやない!…転校生としては潜入でけんけど、ジン用に借りたってる寮の部屋を皆の集合場所にするから、こっそりそこで寝泊まりすりゃええねんから…な?」

 ベルが慌ててエリカをなだめる。

「ま、とにかくそれぞれの寮へ行ってみっか!えっと…手前が男子寮か?」

 まだぐずっていたエリカの頭にそっと手を置き、ジンが皆を促す。

「せやな…まずはそれぞれ、さっき教えた寮の部屋で制服に着替えて学校へ潜入開始ってこっちゃな?ジンの部屋へ定時連絡すんのを忘れんなや?
分かっとると思うが…今回、裏におるのは《ミスティ》や!みんな、ふんどしを引き締めてかかれや!?」

「おう!」

 勇ましく返事をしたジンに、ラムが目を丸くする。

「きゃうっ!?ジン、ふんどしだったの?…ラムもふんどししなきゃダメ?」

「ものの例えやっちゅうねん!」

(ッバッシィ!)

 ラムの頭部へ炸裂したベルのツッコミ…一拍おいて皆は一斉に立ち上がり、各々の部屋へと歩いて行った。

「それでは女子寮はこちらのようですので…ご主人様、くれぐれもお気を付けて下さいね?…うふ♪

 2棟並んだ建物の中央で、メアリーがジンへとすり寄る。

「お…おぅ。メアリーもな?…ラム、お前も気を付けろよ?」

「くぅん、分かった。落ちている物はやたらと食べないように気を付ける!」

 そう言って、ビシッと敬礼のポーズを取るラム。

「気を付けるトコがちゃうっちゅうねん!昨晩試した魔法もいつまで続くか分からんし、お前は色んな意味で『ギリギリ』なんやから、やたらと目立つような事はすんなや!?…ってか、拾い食いはもっての他や!」

 【昨晩試した魔法】というのは、ベルの魔法書を元に、ラムの父親から譲り受けた【雷槌】に嵌めこまれている【ダークリヴァーベレイト】を媒体にしておこなった【人化(シャーティル)】の魔法の事である。
 しかし【人化】の魔法は禁呪の類に属しており、ベルの魔法書にも詳しい記載はなく、完全な人化に至っていないばかりか…その効果もいつまで続くのか不安が残っていた。
 ただ今現在は、普段スカートからはみ出ている金色でふさふさの尻尾は見えていない…その他の外見についても、ぱっと見は全く人間そのもののようである。

「せや!ラムもそうやけど、メアリー。お前も人前でやたらと消えたりせんように、気を付けるんやぞ!?」

「はい♪…けど、普段の癖ですから…あ!万一そうしてしまったら、こう言えばいいんですよ?…『てじな~にゃ♪』」

 そう言ってどや顔で両手を開いたまま、メアリーがその姿を消して見せる。

「っあっほぉ~!誰が兄弟手品師と間違えるっちゅうねん!ほんま、こいつら大丈夫かいな…」

 疲れたようにがっくりと肩を落とすベル…そんな彼女を空中からひょいと掴んだジンが、彼女を胸ポケットに入る様に促しながら口を開く。

「まぁ、今回は『相手が相手』じゃん?俺達の正体を隠し通せるとは正直思ってないから…だから複数で行動する事で、全員が見つかってしまう前に少しでも多くの情報を仕入れられるように頑張るしかないじゃんか!?」

「せ…せやな。…お前ら、危なくなったらめっさ騒ぎたてるんやぞ?そうすれば、気付いた誰かが助けに行けるしな?」

 ジンのポケットに収まったまま、ラム達へ言葉を投げかける。

「くう~ん、了解!」

「わかりましたぁ…うふ♪」

「エリカちゃんは見つかりっこないでキュ!」

 ラムとメアリーは手を振りながら同意し、女子寮へと歩いて行った。
 エリカはいまだ納得のいかない表情をしていたが、やがて日の落ちるのを待って真っ先に兄を見つけるからと、それまでの間に身体を休める場所を探しに行ってしまった。

「よしゃ、ジン。ほなウチらも行動開始や!」

「おう!」

 ポケットからジンを見上げるベルに、力のこもった返事をすると、彼も男子寮の方へと歩みを進める…


←さて、いよいよ次回から高校潜入編へ突入するんでしょうか?
既にストックはギリギリですどばーっ (┬┬_┬┬)
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