空想【はみぱん】小説(o^-')b

ファンタジー(?)小説をゆっくりまったりアップして行く予定です(;^_^A

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はみぱんTwo ~053~

「おぉおぉ!よく来たな。それがくノ一達の申していたからくりで動く者か!確かに人間と殆ど変らんが…ふむ、やはりよく見るとどこか珍妙な顔をしておる」

 時は進み翌日…舞台はリドル城の中庭である。それまで池の魚に餌をやっていたリドル王は、待ちかねていた客人の姿を見るなり駆け寄ると、しげしげと客人の顔を覗き込む。

殿!そちらはディジェネの博士で《増田雅広》様にございます」

 客人達を連れて来た家来が、慌ててリドル王へと耳打ちする。

「何?からくりはこちらではないのか?…では何故あんなに髪の毛がもじゃもじゃなのだ?」

「そ、それは私にも分かりかねますが…とにかく、からくりはこちらの娘にございます」

 家来は少々顔を赤らめ、心苦しそうな表情で増田に目を合わせることなく、ルシータへ手のひらを向ける。

「おお!そうかそうか。ほぅ…あまり見ぬ装束をまとっている以外は、どこも人間と変わらぬではないか!これをお前が造ったのだな?これはすばらしい…誰か、褒美を!」

 家来とは対極的に、細かい事は気にせず己の思った事を口にするリドル王…初めはむっとした表情だった増田も、心からの称賛を受けて少々口元が緩む。

「ほ~っほっほっほ…あんたがこの国の王ね?今後私が行動しやすいように取り計らう事ね!」

「なっ!?…無礼な!いくらからくりとは申せ、その言葉遣い、到底許されるものでは…」

 周りにいた家来達が一斉にルシータへ駆け寄り、城内の至る所からルシータへ殺気が向けられた。

申し訳ございません!彼女の言語プログラムには【上下関係】というものが上手く組み込めていないようで…」

 一変して沸き起こったただならぬ雰囲気に、慌てて増田が深々と頭を下げる。

「よいよい…気にするな。からくりが言葉を発するだけで十分驚くべき事じゃないか…影達も、気を静めよ」

 リドル王の言葉に、周囲を包んでいた殺気が少しずつ収まって行った。

「おどかしてしまったな…すまぬ。気を取り直して…おぉ、そうだ!増田とやら、魚には興味がないか?丁度今、餌をやっていたのだが…ディジェネでは見られん、面白い魚だが…良ければ詫びに数尾持ち帰るか?」

 そう言いながら、リドル王は家来の持つマスからきらきらと光る砂利の様な粒を一掴みすると池へと放った。

(シャバシャバシャッ!)

 水面へ落ちる餌を待つのももどかしそうに、10数センチ程度の魚が群れをなして水面に群がる。

「こいつは、《グァラ・マグ》と言ってな?俺の様に元々魔力の無い者にとってはただの小魚に過ぎんが、魔法使いがこの池へ落ちたら、ものの数分もかからず魔力を全て食らい尽されてしまうのだ…リドルでも非常に珍しい種類の魚だが、長年の研究の成果で養殖に成功し、今では城を囲んでいる堀にもうじゃうじゃしている」

 リドル王は少々自慢げに水面を眺めながら増田へと話しかける。

「ほぅ…非常に興味深い魚ですね。私も若い頃は毎日の様に釣り具屋にたむろしていた程、魚好き…いや、釣り好きなのでしょうか…しかし、こちらの世界にはそんな魚がいるとは…実に面白い」

 興味深げに自分の話に食らいついて来る増田に気を良くしたリドル王は、その生態や餌などについて一通り語ると、パンパンと手を叩き、家来を呼んだ。

「…で、餌は普通の餌に少量の魔力を含んだ砂を混ぜた物を使うのだ…おい、誰か!彼が帰る際にこいつをバケツ一杯持たせてくれるか?」

 家来の一人が頭を下げると、その準備の為か一度奥へと下がって行った。

「私の世界にも、《ガラ・ルファ》という角質などを食べてくれる、別名《ドクターフィッシュ》という物がいますが…こいつはむしろ《キラーフィッシュ》ですね…」

「はっはっは!確かに…魔法使いにとっては、まさに《キラーフィッシュ》だな!」

 すっかり意気投合したリドル王と増田…しばらくはグァラ・マグに餌をやりながら盛り上がっていたが、ふとリドル王が何かを思い出したように立ちあがる。

「おぉそうだ、すっかり忘れておった!…先日ディジェネ…お前達の言う日本からオンガキャーを呼び寄せたのだが、俺もあれが気に入ってな?リドルでも楽隊を組ませてみたのだが、聞いて行ってくれるか?」

 増田は少し考える様な仕草をした…彼には【オンガキャー】が何を意味するのか分からなかったが、このリドルの長の気質が気に入った事と、日本から伝わった【何か】に興味を持ち、少しだけ時間を取る事にした。

「世話になっている妖精達と落ちあわなければいけないのですが…それも興味深いので少しだけ聞かせて頂けますか?」


←はてさて…殿が集めた【急造バンド】とは…^^;
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この記事のコメント

お久しぶりです!!!更新されていたので一気読みしました★面白かったですb
ストックがすぐなくなる…ああ、すごく分かります><

魔力を食らい尽くす魚とか恐ろしいですね( ̄∇ ̄人)

執筆頑張ってください!
応援しときますッ。ぽちッ。
2010-08-22 Sun 10:16 | URL | れもん [ 編集]
お久しぶりですっ!!
相変わらず最近は時間がうまく取れないのと、間をあけてしまった罪悪感から…なかなか以前のお友達の所へ行けず、コメも入れようかどうかと躊躇していたのですが…(┬┬_┬┬)
先にコメントを入れて頂き、本当にありがとうございますっ( ┰_┰)
応援ポチまでして頂いて、感謝感激です\(^▽^\)(/^▽^)/

少し見ない間に、皆様の所も随分と変わられたようですが…みんなで頑張りましょうねっ(o^-')b
れもんさんもp(*^-^*)q がんばっ♪
2010-08-24 Tue 18:45 | URL | rum_bulion [ 編集]

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