空想【はみぱん】小説(o^-')b

ファンタジー(?)小説をゆっくりまったりアップして行く予定です(;^_^A

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はみぱんTwo ~045~

 再び衝撃が3体の竜に走ります…振り返ると背後からタキオンがアクエアを抱えているのが見えました。

「お…おじいちゃん!…ごめんなさい…僕たち…」

「謝るのは無事に帰ってからで良い!…みんな黙って飛ぶんじゃ!」

 タキオンが加わった事で、ブラックホールへと近づいていた竜達は、なんとかその場で持ちこたえる事が出来るようになりました。
 けれど、ブラックホールの引力から逃れるには至りません。

「がああぁぁぁっ!」

「うおおぉぉ~~~~!」

 ガイアもガルガウスも大きな翼を千切れそうになるくらい強く…強く羽ばたかせます。

「っくうぅ…この老いぼれの命なぞいくらでも捧げよう!しかし、この子等だけは…もう久しく使えてないが…もう一度だけ…もう一度だけ、時すら超える翼よ…その力をををっっ!!!」

 その時、タキオンの周りで淡く青白い光がぽつぽつと輝き始め…やがて彼の翼を包みます。
 気がつくと4体の竜は、ブラックホールの引力圏内から脱し、何もない空間をふわふわと漂っていました。

「…助かったの?…あっ!?おじいちゃん…翼が…」

 ガルガウスの瞳に映ったのは、翼をぼろぼろにして漂っているタキオンの姿でした。

「よい…皆が無事なら、それで良い…」

 傷ついて言葉を発するのもやっとなタキオンは、ガルガウス達の無事を確認するとにっこりと笑顔を見せると、再びその瞳を閉じました。
 やがて意識を取り戻したアクエアが、辺りを見回して言います。

「あれ?僕達…助かっ…あっ!…周りに星が一つも見えない!」

 そうです、彼らはタキオンの言っていた【ブラックホールの向こう側】へ来てしまっていたのです。

「折角助かっても、これじゃ…どっちへ飛べば良いのか…いや、いま僕達はどこかへ進んでいるのか止まっているのさえ分からないよ…」

 今にも泣き出しそうな声で、アクエアが呟きます。

「男が簡単に泣くものではない…アクエアよ。お前は目印がないと言ったな…どうせ私にはもう、星へ帰る程の力は残っていない…」

 ガイアは静かにそう言うと、大きく翼を広げ…その場をぐるぐると旋回し始めました。
 ぐるぐる…ぐるぐる…いつまでもガイアは回り続けます…やがてその翼はぼろぼろと崩れて行き…小さな大地の欠片をまき散らします。

「兄さん!何をしているの!?…翼がっ!」

「良いのだ、目印がないなら…私が皆の目印になろう…」

 そう言って飛び続けるガイアの周りに、大地の欠片が再び集まって来ました。
 やがてそれはとてつもなく大きな星になって行きます。

「兄さぁ~~ん!ダメだよっ!!」

 アクエアは泣きながら、ガイアを止めようと彼の周りをくるくると飛びながら、口から氷の塊を何度もガイアへ向けて吐き出します。
 しかし殆ど星になってしまっているガイア…その氷は次第に溶けて行き…やがては星に大きな海を作りました。

「止めてぇ!ガイア兄さぁ~~~ん!!」

 ガルガウスも大粒の涙をぽろぽろと零しながら、ガイアへ向けて雷を吐きます。
 すると、アクエアが作り出した海に落ちた雷は小さな魚に変わりました。
 何度も何度も雷を吐き続けるガルガウス…彼の涙と共に雷が落ちる度に、ネズミ・ウシ・トラ…様々な生き物が生まれて行きます。
 そうしてガルガウスも力尽きる頃…最後に人間の男女が生まれたのです。
 とうとうガイアは完全に星になってしまっていました…力尽きたガルガウスとアクエアもいつの間にかガイアの周りを回る月となっていました。
 ようやく遠のいていた意識を取り戻したタキオンが、その光景を見て大きく唸ります。

「おおぉ…なんてコトじゃ…ワシに力が残っていれば…こんな事にはなりはせんかったのに…こんな辺境の地では暗く寂しかろう。せめてお前たちをいつまでも温かく見守ってやれれば…」

 そう言ってぼろぼろの羽を再び輝かせ…タキオンもくるくると回り始めました。
 やがてタキオンは…そう、ガイア達を照らす…大きな太陽となったのです。
 太陽となったタキオンは、ずうっと…今でもガイア・アクエア・ガルガウス達を温かく見守り続けています。
 私達が住んでいるこの星は…こうして出来たのです。
 そして私達が使っている魔法…特に強力な魔法は、タキオン・ガイア・アクエア・ガルガウス…いずれかの加護を受けているからこそ使えるのです。
 私達ダークエルフ族が使う【雷】の魔法はガルガウスから…特に別名《ガルガウスの涙》と言われる【ダークリバーベレイト】と共に使えば、より一層の魔力を生む事でしょう。
 そうして私達のご先祖様を生んでくれたガルガウスへ、感謝の意をこめて…「エゥ・ヌヴァロム・キィ・エンヴュエルヴ・エルシエラ」…それじゃあ、おやすみ…良い夢を…


←【お伽噺編】とうとう終わっちゃいました^^;
まだ1話分のストックも作れていません…さぁ、どうしましょう?どばーっ (┬┬_┬┬)
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この記事のコメント

今回は何も言うコトはありません
(T_T)エエハナシヤ
2010-03-01 Mon 00:34 | URL | 7C林檎 [ 編集]
ありがとうございます^^
…ななちゃ、色々準備で大変やろうに、ちゃんと読んで頂いて…いくら感謝しても足りません(┯_┯) ウルルル

けどこのお話…やはりきちんと精査してからアップしたかったですねぇ^^;
手前味噌ですが、内容は「そこそこ」なんじゃないかとは思っているので、以前ご指摘を受けた辺りをなんとかしたい所です(;^_^A
2010-03-01 Mon 23:04 | URL | rum_bulion [ 編集]

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