空想【はみぱん】小説(o^-')b

ファンタジー(?)小説をゆっくりまったりアップして行く予定です(;^_^A

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はみぱんTwo ~044~

「なんだって?どういう事!?」

 末っ子で小柄とは言え、魔女よりもはるかに大きいガルガウスが魔女へと詰め寄ります。

「ちょ、ちょっと待っておくれ…踏み潰されちまうよ、まったく…」

 魔女は、ガルガウスには本当の事を伝えました。
 するとガルガウスはわなわなと身体を震わせて魔女をにらみつけます。

「おっと!…あんたの吐く雷じゃ、私の杖すら焦がすことなんてできないよ。それより早く…」

 ガルガウスは我慢できない怒りを、ありったけ魔力に込めて雷を吐きました。

「ガアァルルルルゥゥ~~~~!!」

(ビカッ!)

「ぎゃあぁ~~~!!ガル坊やの魔力がこれ程とは…怒りのせいか…それとも成長?…こ、これだから子供ってのは…」

 苦しみながら黒焦げになって行く魔女を見届けもせず、ガルガウスは洞窟から飛び出すと、ぽろぽろと大粒の涙を流しながら、一目散にフォーマルハウトを目指しました。
 その姿は、正に【いかずち】…雷鳴を轟かせながら天に昇って行く一筋の光…老竜タキオンもそれに気付きます。

「あれはガルガウス…しかもあの方向は!?」

 慌てて飛び立つタキオンでしたが、光の速さで飛ぶガルガウスには離されないのがやっとで、追いつく事が出来ません。

「歳は取りたくないものじゃ…ガルよ!そっちへ行ってはいかーん!」

 しかし夢中で飛ぶガルガウスには、タキオンの声は届きませんでした。
 一方ようやくフォーマルハウトを抜けたガイアとアクエアは…

「アクエアよ…ガルはいたか?」

「見当たらないよ、兄さん。…まさかもうブラック…」

 そう言いかけたアクエアを、ガイアが遮ります。

「バカを言うな!そんなわけない…きっと近くで迷子になっているんだ…諦める前に探せ!」

「うん…けど兄さんもブラックホールには気をつけて。あれは全てを…光さえも吸い込んでしまうから、目には見えな…」

 辺りを見回しながら飛び回るガイア…アクエアの言葉が途切れたのに気付き、振り返るとアクエアがもがいているのが目に入りました。

「どうしたアクエア?…まさか!?」

「兄さん!こっちへ来ちゃだめだ!どうやらブラックホールはここにあったらしい」

 アクエアは意に反してどんどんとガイアから遠ざかって行きます。
 ガイアは戸惑う事もせず、アクエアへまっすぐに向かいました。

「だめだってば兄さん!僕や兄さんのスピードじゃ、もうここからは脱出できないんだってば!」

「だからって弟が消えて行く様を、黙って見ているわけには行かないだろう!」

 やがてガイアは二本の足でアクエアの肩を掴み、共にブラックホールの外へ向かい羽ばたきます。

「っぐうぅ~~~!」

「はぁ…はぁ…兄さん、僕…もう羽ばたけない…疲れたよ…」

 それまでも全速力でここまで飛んで来ていたアクエアは、とうに疲れ果てていたのです。
 彼が羽ばたいていた翼を閉じると、ガイアと一緒にブラックホールへと吸い込まれて行きました。

「ごめん…兄さんまで巻き込んじゃって…けど、もう疲れて…身体が動かないんだ…」

「何を言う…それもまた運命だ…心残りはガルの事だが…」

 二体の竜は、絡み合うようにブラックホールへ向けてどんどんと小さくなって行きます。

(がしっ!)

 突然ガイアの肩に衝撃が走りました。
 驚いて見上げたそこには、汗だくになってブラックホールの外へと羽ばたくガルガウスが見えます。

「ガル!?」

「ガイア兄さん、急いでアクエア兄さんを掴んで!」

 慌ててアクエアを捕まえるガイア…既にアクエアの意識は遠のいていましたが、ガイアとガルガウスは最後の力を振り絞って力強く羽を震わせました。

「【諦めたら終わり】【出来ないと思ったら、何も出来ない】…いつもそう言ってたのは、ガイア兄さん…あなたじゃないか!」

「そ、そうだったな…ガルよ。この翼がちぎれるまであがいてみるとしよう」

 ガルガウスの飛翔能力は兄弟の中でも群を抜いていましたが、ガイアの巨体と意識のないアクエアを引っ張っているので、やがて3体の竜は少しずつブラックホールへと吸い込まれて行きます。

「ガル!やはり無理だ。何も全員でブラックホールの餌食となる必要はない。お前だけならまだ助かるだろう…さあ、行け!」

「やだよっ!…何を言ってるのガイア兄さん。みんなで帰るんだよ!諦めちゃだめだって言ってるじゃないか!」

 しかしガイアは、何とかガルガウスだけでも助けようと、首を回すと自分の肩をしっかりと掴んでいるガルガウスの足を目がけて噛みつきました。

痛っ!…ガイア兄さん!止めてよっ…そんな事しても絶対にこの足は離さないからっ!」

「ガル…しかし、このままでは…せめてお前だけは…っ!?」

(ドムッ!)


←いよいよ【お伽噺編】クライマックス(ノ゜⊿゜)ノ
…お伽噺編もあと1話、ストックもあと1話…さぁ、どうするrum!?( ┰_┰)
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テーマ:自作連載ファンタジー小説 - ジャンル:小説・文学

はみぱん | コメント:3 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

悶絶しそうなくらい毎回いいところで『続く』なはみぱんですが、今回もやってくれましたねw
また続きを待つ楽しみができました。

・・・ここは続きをサクッと公開して、自分を追い詰めるというのはどうでしょうか?(え?w
2010-02-22 Mon 21:28 | URL | 7C林檎 [ 編集]
ああ・・なんかものすごい気になる場所で終わってる・・!!
ガルガウス・・・っ
どうなるのでしょうか!?しかも、お伽噺編クライマックスなのですかっ!?

待っております、続き♪(あでも、ご都合にあわせて・・)
2010-02-23 Tue 20:01 | URL | れもん [ 編集]
★ななちゃ
悶絶ありv-10

>ここは続きをサクッと公開して…
(((p(>o<)q)))いやぁぁぁ!!!
そないしたら、また暫くブログ放置なってまうやん( ┰_┰) シクシク


★れもんさん
コメありがとうです♪
クライマックスと言っても、rumの書くお話ですから容易に予想が出来てしまうかと…(*/∇\*)キャ

>待っております、続き♪(あでも、ご都合にあわせて・・)
お心遣い、ありがとうです~(┯_┯) ウルルル

お互い頑張りましょうねっp(*^-^*)q
2010-02-24 Wed 19:02 | URL | rum_bulion [ 編集]

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