空想【はみぱん】小説(o^-')b

ファンタジー(?)小説をゆっくりまったりアップして行く予定です(;^_^A

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はみぱんTwo ~041~

「ラム、そんなに窓を開け放して…また《ガルガウスの月》を眺めていたのかい?」

 城の窓から身を乗り出して月を見上げていた幼い少女が、父親の呼びかけにぴくりと反応し、ぴょんと窓から飛び降りる。

「あ、パパ…だって、もしかしたらガルガウスが竜に戻ってるかも知れないと思って…」

「ははは…ラムは本当にあのお話が気に入っているようだね。あれは童話であると同時に、ダークエルフ族が信仰する【魔力の源】のお話でもあるのだから…とても良い事だけど」

 ラムと呼ばれた、10歳にも満たないであろう少女は、黄金色の髪をぱさりと揺らし、首を少し傾けた。

「ラム、難しい事は良く分からないけど、あの竜のお話は好き!ねぇパパぁ、今日もしてくれる?」

「よし、じゃあベッドへ行きなさい。…ただ、その前に少し別のお話があるんだ…」

 喜び勇んでベッドへと滑り込んだラムだが、父の最後のセリフを聞くと急に顔色を変えて、かぶった布団から潤んだ瞳を覗かせ…エルフ族特有の、本来ぴんと尖った耳もしょんぼりと垂れている。

「また…お小言?」

「『また』と言いたいのはこっちだよ、ラム…」

 両掌を天へ向け、やれやれといった表情で肩をすくめて見せる父…ゆっくりとベッドの脇に腰掛けると、ラムの瞳を覗き込みながら口を開く。

「今日、ディタと遊んだね?…その時に、彼を川に突き落としたってのは本当かい?」

「突き落としてなんかいないよ!ディタが『大人になったら闇騎士団(ダークナイツ)に志願して、ラムを守れるように強くなる』って言ったのに、泳ぎは苦手なんて言うから…」

 そこでラムは黙り込んだ。

「…橋の上から突き落とした?」

「!!…う…うぅん…ビクビクしてて飛び込むきっかけがなさそうだったから、『ちょん』って…ちょっとだけ押し…た…かな?」

 父は優しい目をラムへ向けながらも、しかし彼女から視線を外さない。

「ぁ…ぅぅ…ごめんなさい」

「その『ごめんなさい』が【私の怒った顔ではなく、ディタに向けられたもの】なら、それで良い…しかし彼とは仲良く遊んでいる姿をちょくちょく見かけるが、時々こういう事があるね?…今はラムの事を好いてくれているみたいだけど、いじめてばかりいると嫌われちゃうぞ?」

 そういって父はラムの額を人差指で軽く小突く。

「い…いじめてなんかないモン!ディタは私の為に強くなりたいって言うから、それを手伝って…」

「いいかい、ラム。【いじめ】というのは、【した】方ではなく【された】方が『いじめられた』と感じたのなら…それは【いじめ】なんだよ?」

 そう言って父はラムの両頬に手を置き、ぎゅっと寄せる…彼女はまるでタコの様な口でじたばたと暴れる。

「うぅ!…う~う~…」

「ははは…ラムの顔、タコみたいだぞ?」

 クスリと笑うと、父はそっと手を離した。

「どうだった?今のは…いじめ?」

 父の問いにラムは頬を抑えながら少し考えるような表情で…やがて答える。

「ううん…突然でちょっとびっくりしたけど、パパがいつもふざけてやる遊びじゃない。今のは【いじめ】じゃないよ」

「そうだね。けど、今と同じ事を…突然知らない大人にやられたら…どうだろう?」

「ん~…やだ!

 ラムは頬をぷうっと膨らませ、きっぱりと答える。

「ははは…『やだ』か、まぁそうだね。まぁ、ラムも【相手がどう思うか】を、もう少し気をつけて行動しなさい」

「はぁ~い。…けど、パパ?」

「うん?」

「さっきも言ったけど、ディタはラムの為に頑張ってるの。だからもし、ディタが闇騎士団に入った時には、よくしてあげてね?」

 ラムはそう言って、ほんの少し顔を赤らめる…彼女の気持ちを察した父は、やや複雑な表情で小さく頷いた。

「…じゃあ、お話を始めようか…」


←【ラムの過去編】ちょっぴりですが、紹介です^^;
彼女の過去の性格など…上手く表現できているかどうか(;^_^A アセアセ
そして次回からは【お伽噺編】見切り発車です(((p(>o<)q)))いやぁぁぁ!!!
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はみぱん | コメント:4 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

 昔々あるところにヘベーレケ=ラムシューという文士がおりました。この文士は、齢十五にして文学を志し、三十歳のときに増刷50万部の鮮烈デビューを果たして、自称大作家どもが偉そうげにしていた文壇に良い感じに暴風を吹き荒れさせました。ちょっとカクテルにはうるさかったようですが、皆からも愛されていました。
 しかし、四十路を過ぎる頃には押しも押されぬ『大作家』となって道の真ん中をのし歩くようになりました。上司を悪く言う人に限って、自分がそのポジションに立つと、アッサリとスジを曲げちゃうものです。
 しかし、五十路を前にして頓悟し、突然人々の前から姿を消しました。その間の彼の足跡は全くの謎に包まれています。高野山にでも篭っていたんでしょうか。
 そして十年程経ってから突然戻ってきた彼は(残念ながら悟りを開いたと思ったのは幻想だったようです)、人の要望に応える形での物語作りを開始しました。何でもかんでもハイハイ言って滝壷にライバルと一緒に落っこちた主人公まで生き返らせちゃうようなのもどうかとは思いますが、六十にもなったら、息子夫婦に嫌われないようにしとくのが上手な世渡りというものです。
 七十歳過ぎる頃には思う様に書いた作品でも、皆に読んでもらえるようになりました。良かったですね。


なお、この物語はハクションであり、事実とは全く関係が無いとは言えませんが殆どありません。あと、孔子にも上司にもドイル氏にもレオーネ監督にも全く含むトコロはございませんし、高齢化社会の有り方をとやかく言うつもりも毛頭ありません。むしろホームズ面白いし、『ワンス~』はシビレました。
 オチも何も無いのですが、昔話と聞いてナゼかこのような駄文が溢れてきました。

 早くもっと綺麗な文章(続き)をお願いしま~すw
2010-01-31 Sun 20:35 | URL | 7C林檎 [ 編集]
ななちゃ…ごめ、ラムにはよく分からないや><
…なんとなく私が揶揄されているのかなって気はするのですが、ラムは脳足りんなので^^;
>早くもっと綺麗な文章(続き)をお願いしま~すw
↑から察するに、今回のお話はお気に召さなかったようですねぇ( ┰_┰)
…とすると、【お伽噺編】はちょっとヤヴァいかも><

ま、今まで通り参考になるアドバイスやご指摘を頂ければ、可能な限りは取り入れようと思っていますので、見捨てず宜しくお願いします<(_ _)>
2010-01-31 Sun 22:39 | URL | rum_bulion [ 編集]
ぎゃーす!
気に入らないなんて事は断じてありませんので、あまり深く考えないでください。
適当に流していただければと思います。
2010-02-01 Mon 11:41 | URL | 7C林檎 [ 編集]
そっかv-10

けど、「良いよ良いよ♪」って言って頂ける方(勿論応援は【やる気】の糧になりますし、とっても嬉しいんですよ♪)と比較して、【ダメなトコはダメ】と指摘・アドバイスして頂ける(悪意が感じられる場合は別ですが^^;)方って、とっても貴重だと思いますので、これからも宜しくお願いしますですよっ(o^-')b



…もう一人の師匠は、復帰してくれないのかなぁ…( ┰_┰)
失礼しました、独り言です(;^_^A
2010-02-02 Tue 18:05 | URL | rum_bulion [ 編集]

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