空想【はみぱん】小説(o^-')b

ファンタジー(?)小説をゆっくりまったりアップして行く予定です(;^_^A

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |

はみぱんTwo ~020~

「早いっ!?」

 思わずシェリーが声を上げる…が、老人はまるでワルツでも踊っているかのような足捌きで、全ての攻撃を紙一重でかわしていた。

「がぁっはっは!…お前さんも本性が出て来たようじゃな」

 シェリーは老人の動きを見続け…何かに気付く。
(おじいちゃんの動き…全ての攻撃を横や後ろに下がって避けているんじゃない!…全部攻撃する側へ踏み込みながら僅かに横へずれてるんだ!)

「ぬうっ!?…何故攻撃をして来ん!」

「【唐手に先手なし】…《剛屋道場》では教わらんかったかいの?」

 大男は更に攻撃の手数を増やす。

「何を言っている!?【先手必勝】…攻撃無くして勝利などあり得ん!」

「がぁっはっは!…そうかの?ならワシはお前さんに一度も攻撃を加えず、お前さんを倒してみようかのぉ」

 老人の言葉に、怒りの頂点を通り越した大男が、凄まじい勢いの前蹴りを繰り出す。

「ふざけるな!そんな事が出来…!?」

(フワッ)

 老人に前蹴りが炸裂したと思った刹那、大男の体が宙を舞い、そのまま壁に激突した。

「がはっ!?…な…何だ?…払い技…か?」

 大男は何が起こったかも分からず、ぶんぶんと痛む頭を振り、再び老人へ襲いかかる。
 もはや空手の型でも何でもない、怒りにまかせ凶器と化した拳を老人へ突き刺す!

「やれやれ。怒りに我を忘れたら…負けじゃよ」

 そう言って老人は、腰を落として初めて空手らしき構えをとった。

「我が剛屋流空手は世界一ぃぃ~~~!!」

「あれは、ボクが受けた技!?…けど、手を握ってない!」

(ッズッダァ~~ン!!)

 激しい音と共に、大男が道場の壁へぶち当たる。
 数秒後、しんと静まり返った道場で、老人が静かに言葉を発す。

「…ほらの。ワシはお前さんの攻撃を【受け】ただけ…ワシからは一切攻撃はしとらんよ。」

 しかし脳震盪を起こし倒れたままの大男からは、何の返事も返っては来なかった。

「くっそぉ!…バカにすんのも大概にせぇや!?」

「バカ、待て!それは使っちゃ…」

(パンッ!)

 細身の男が止める間もなく、スキンヘッドの男が構えた拳銃から渇いた音が鳴り響いた。

「銃弾白刃取りぃっ!」

 刹那、小さな影が老人の前に現れ、叫び声と共に両手で銃弾を受けとめる。

何ィ!?…そ、そんなバカな…」

 シェリーの両掌から少量の煙が立ち昇る。

「お兄さん達…事情は分からないけど、ボクの修行の邪魔をしないでくれる?」

 静かにそう言い放ったシェリーからは怒りのオーラが溢れ出ている。
そして彼女は、手の中の弾丸をポイとスキンヘッドの男の方へと投げやった。

(カラン…コロコロ…)

「っ…うわぁ~~!…お、覚えてろっ!」

 男達は腰を抜かしたまま、這うようにして道場を飛び出して行った。

「ボクは覚えてるけど…きっとあいつらはこの一方的な敗北を忘れて、また数日後にのこのこ現れるんだろうなぁ…」


←ぽち頂ければ、次回はギャグから始まります(ぇ
スポンサーサイト

テーマ:自作連載ファンタジー小説 - ジャンル:小説・文学

はみぱん | コメント:5 | トラックバック:0 |
<<はみぱんTwo ~021~ | HOME | はみぱんTwo ~019~>>

この記事のコメント

銃弾白刃取り!!
すごおぉぉ━ヾ(o゚ω゚o)ノ━ぉぉおいっ!!

もう「ルパン○世」の五右衛門もびっくりですよw

しかし…本当に名前をつけるセンスは凄いですね♪
私はもういつもいつも登場人物の名前を考えるだけですら、頭から煙が……(ノω≦`)ノ
2009-10-04 Sun 11:52 | URL | 鷹の爪痕 [ 編集]
銃弾を素手で防ぐ身体能力を持ったシェリーがまったく見切れない技を持つ源ジィ。・・・考えてみると源ジィも超人ですね~。

ともあれ、剛屋流一の使い手も、やっぱりタダのやられ役でした。お疲れ様でしたw

ところで、気の利いたレスネタが最近無いので、久しぶりにシビアな突っ込みを一つ。
拳銃の発射音が『パン』のような破裂音になるのは、十分に距離が離れていた場合だそうです。距離が近いと、例えヘナチョコ拳銃でも、超音速の衝撃波がそのまま鼓膜に到達するので、『バン』とか『ドン』とかそんな感じ?
え、そんなこと、誰も知らないし、気付かないって?ごもっとも!ww
2009-10-04 Sun 12:35 | URL | 7C林檎 [ 編集]
★鷹の爪痕さん
【銃弾白羽取り】は第1巻でも出てきた、シェリーの得意技の一つで、むしろギャグ的な技ですね~^^;
(細かく検証すると、色々問題も出てきそう(↓参照^^;)ですし(*ノノ)キャ

★ななちゃ
実は私、海外で38口径を撃った事があるんです^^
確かに45や38口径の音を間近で聞くと「コレ、やっべぇ!」と心臓をバクバクさせながら撃ってましたが(45は、ななちゃの言うとおりの音に近かったです)
ただ、隣の女性が撃っていた22口径の音は意外と軽く…「パンッ!」って音が近いように思えました^^;
今回のチン★ラも「街中でそうそう45とかは持ち歩かないだろう」と(勝手な想像ですけど)、実体験に基づいた音の表現だったのですが、逆を言えば
>そんなこと、誰も知らないし、気付かない…
…ですね?(;^_^A アセアセ・・・

源ジィの技とシェリーの動体視力の件も、【そう思うのは当然】だと思います(私もあそこでシェリーの技を出すかどうかは、かなり迷いました^^;

勿論しようと思えば言い訳は出来ます…
①そもそも【銃弾白羽取り】は弾丸を見ているのではなく、銃口の向き・トリガーにかかった指先の動きなどから推測した軌道を読んでいる(これだと第1巻の場合に矛盾が生じますが><
②気の遠くなるくらいの鍛錬で習得した技(銃弾白羽取り)とは異なる動きなのと、技を受けたのが自分自身であった為、客観的に見る事が出来ていない(この場合、今回2回目を客観的に見れたので、習得可能なのかも知れませんね?…ただ、【見えた】のと【出来る】のでは天地の差がありますが^^;
ただ、この言い訳を本文へ乗せることはしたくなかったのと、してしまうともっと細かな矛盾点を掘り下げる必要が出てくると思ったので、敢えて触れませんでした(あくまでファンタジーですものね(*ノノ)キャ

ただ、今回の件で思うところは、「リアルな表現は、どこまでリアルにすべきなのか?」という点ですね~^^;
「事実は小説より奇なり」とはよく言ったもので、現実にあった【奇跡的な偶然】を小説で表現すると「ご都合主義」と言われがちな気もしますし…前述のように、ファンタジー(ノンフィクションではないお話)を書いている者として、【矛盾点だらけで何でもアリ】では「興ざめ」してしまうし、かといって理論を突き詰めるとただの「難しいお話」になりかねません(私は、第一に【読んだ方に笑って欲しい】のです
収支のバランスって大切だと思います(Σ消費者金融のお話でしたっけ?
ま、冗談はともかく…みなさんが「気持ちよく読める範囲」を模索するって難しいし、永遠のテーマなのかもしれませんね^^;

折角頂いたななちゃのツッコミなので、少し真面目に解答させて頂きました(;^_^A アセアセ・・・
皆さんから頂く【応援メッセージ】は続きを書く【活力】になりますし、ななちゃが時々書いてくれる【指摘や質問】は【小説の精度を上げるための糧】となっております(o^-')b

これからもどうか宜しくお願いします<(_ _)>

P.S. TOPにも書きましたが、明日から4~5日出張になってしまいました><
その間は更新が出来ないと思いますが…見捨てないでね?| |_・) チラリ!
2009-10-04 Sun 15:42 | URL | rum_bulion [ 編集]
あわわ、そんなに真面目にレスされると、こっちが困っちゃいます。スイマセン。

やっぱりヤクザのチャカといえば、トカレフやノリンコなどの小口径ですね~。考察不足でした。しょぼーん。
2009-10-05 Mon 23:09 | URL | 7C林檎 [ 編集]
しょぼ~んってしないでぇ( ┰_┰) シクシク

ななちゃのコメがある事によって、私自身「そっか!」って思える事も多いし、「本編で表現できなかった部分」をレスという形で書く事が出来る場合も多いですし…非常にありがたいと思っているのは事実ですよっ(o^-')b

どうかこれからも宜しくお願いします<(_ _)>
2009-10-06 Tue 19:59 | URL | rum_bulion [ 編集]

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。