空想【はみぱん】小説(o^-')b

ファンタジー(?)小説をゆっくりまったりアップして行く予定です(;^_^A

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Humming from Pandora’s box ~007

「う…くっ!」

 蔓は足元から体を這い上がり、一瞬にしてネイの自由を奪う。

「な、何やこれ…ネイ!大丈夫か!?」

 ベルがネイに絡み付く蔓を解こうと、彼女の方へ飛んで行ったが、壁に生えていた蔓がそれを待っていたかのようにベル目掛けて覆いかぶさる。

「きゃ!?何すんねん!」

 蔓はベルとネイを縛り上げると一瞬その動きを止めたが、すぐに次の行動へと移った。

(ビリビリィッ!)

 数本の蔓がネイの胸元に滑り込んだかと思うと、一気に上着が引き裂かれる。
 ベルは普段、装飾のある水着のような服装をしており衣服は肌に密着しているのだが、蔓は器用に僅かな隙間を探り当て、腿の付け根から胸元まで潜り込んで、それを難なく切り裂いた。

(ビリィィッ!)

「いややぁ!ジン、ただで見たらあかん!…って言うか、何ぼおっと見蕩れてるねん!?はよ助けんかぁ!」

 先程吸った花の蜜が効いて来たのか、ジンは鼻の下を伸ばして二人のあられもない姿を凝視していたが、ベルの言葉にはっと我に返り、背中の剣を抜こうとする。
…が、先程までは足に絡み付いていただけの蔓が足を伝い、剣とそれを抜こうとしたジンの腕に絡み付く。

「ぐっ!…一本や二本ならともかく、これだけ絡み付くと身動きが取れねぇ…」

 何とか剣を抜こうともがくが、がっちりと絡んだ蔓がそうはさせてくれない。
 三人がもがいているうちに、森側の樹上や壁の上方から新たな蔓が伸び、ネイの足を捕らえると両足をぐいっと持ち上げ、体を宙に浮かせる。

「きゃあ!?なんて格好させるのよ!?ジン、何とかしてぇ!」

 衣服が切り裂かれ、豊満な胸の大部分が露になっているネイ…さすがのくノ一も両手両足を雁字搦めにされては為す術もない。

「ちょっと待ってろ、剣がダメなら…火玉(ファイアボール)!!」

(…ボッ!)

 ジンは比較的呪縛のゆるい左手のひらに炎の玉を生み出した。
 ブレスレットにはスペルチップがセットされておらず、初歩中の初歩の魔法しか使えないが、植物を燃やすには充分な炎である。

「そや、相手は植物や!炎で焼いてまえ!!」

・・・しかし手のひらの炎はメラメラと燃えるだけで、一向に蔓を焼き払おうとはしなかった。

「何しとんねん、はよ助けんか~い!」

 ベルが叫ぶ。
彼女もいつの間にか足を抱えられ、ものすごい格好になっている。

「…い、いや…手が動かせないんだって!」

「アホかぁ!?そんなん、ただの松明と一緒やないか!」

 蔓は危険を察知したのか、炎を避けながらジンの腕を器用に固定している。
火玉(ファイアボール)は炎掌(パームボム)と違い、遠距離の相手に投じることも出来るのだが、手首までガッチリと固定されたジンにはそれをどうすることも出来なかった。

「何!?…や、やめ…」

 突然ネイが声を上げた。
 皆が彼女の方に視線を動かすと、それまで何かを探すように彼女の肢体をうねっていた蔦が下半身の方へ移動したかと思うと、するりと彼女の下着の中へ滑り込んだ。

い・・・ぃ嫌ぁぁぁ~!!
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