空想【はみぱん】小説(o^-')b

ファンタジー(?)小説をゆっくりまったりアップして行く予定です(;^_^A

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はみぱんTwo ~057~

「ぅざけんなぁ!?…マヂやっちまうぞぁ!」

 二人目の男が一瞬腰をかがめ、シェリーへと前蹴りを繰り出そうと、地面を蹴った右足を抱え込もうとしている…それに気付いたシェリーは、避けようとするどころか男へ向かい突進する。

「あ…ちょっとコレ持ってて!」

 今度はレジ袋を持ったままで攻撃を捌くのは難しいと判断したのか、シェリーは横にいる男に向かってふわりとレジ袋を放る…そして、第二の男が蹴りを繰り出す為に一度引いた足の付け根あたりへ両手で掌底を打ち込んだ。

(っズシン!)

 勿論シェリーの掌底は足を押し戻そうとしただけではなく、僅かに軸をぶらしていた為に男はバランスを失い、派手に尻もちをつくはめになった。

「ありがと!」

 反射的にシェリーの投げたレジ袋に反応し、つい手を伸ばしていた男…しかし眼前のレジ袋は、手に届く前にシェリーの笑顔に変わる。

「なっ!?…く、くそっ!」

 突然密着する程の至近距離に現れたシェリーに、男はどのような攻撃を繰り出してよいのか一瞬躊躇した。
 そしてボクシングのフックのように、彼女の頬目がけ腕を振り出そうとした刹那…

(ゴスッ!?)

 シェリーの【ゼロ距離からのひじ打ち】が炸裂した。

「へへっ♪燕飛は肩を引けば密着した相手にも使える…これは稽古のついでにじぃちゃんに教わったんだ…覚えるまであちこち触られたけどね!」

 その時の事を思い出したのか、その語尾が少々荒くなっていた。

「…ってぇ~~!!稽古?…こいつ水泳どころか、何か格闘技やってんぞ!?」

(カリッ!)

 それまではシェリーがいたぶられる姿を楽しもうと、キャンディーを舌で弄びながら観戦を決め込んでいた元橋の表情が険しくなり、口の中でキャンディーの一部が欠ける音がした。

「ぶふぅ…てめぇ等も格闘技やってんだろが!あぁん!?…奴に多少格闘技の経験があったっても、これだけの人数と体格差でナニ締まんねぇ事してんだぁ!?」

 そう言いながら元橋はやおら立ち上がると、首をコキコキと鳴らしながらシェリーへと近付いて行く。

「ねぇちゃんがやってるのは…合気道か…なにかしらの古武術ってトコだな。僅かに相手のバランスを崩して投げ飛ばしたり…だが、その体格で大きな岩のバランスを崩す事が出来るかなぁ?…ぶふふっ」

 元橋はシェリーの眼前に立ちはだかり、ゆっくり空手の左前屈の姿勢を取る。

「お…大き…ぃ…」

 シェリーが元橋を見上げ、思わず呟いた。

(確かに、いくらボクでも、飛んで来る大岩自体をずらす事は出来ない…一体どうしたら…!?)

「ほらほら…さっきまでの勢いはどうした!?…逃げてばかりじゃ、後がないぞ?」

 空手というより、相撲の張り手の様に何度も掌底を繰り出す元橋…シェリーは紙一重でかわしているが、やがてブロック塀が背中に当たる。

「しまった、追い詰められた!」

(ッバコン!)

 間一髪、しゃがみ込んで掌底を避けたシェリー…頭上にあるブロック塀には掌の形をした大穴があき、パラパラと破片が彼女に降り注ぐ。
 彼女はしゃがんだ勢いのまま、男の股下をスライディングする様にすり抜けようとする…が!

(ズンッ!)

「ぐっ!?…がふぅっ!!」

 気付いた元橋の巨漢がシェリーの細身の体に落ちて来た!

「すばしっこい姉ちゃんだったが、こうなっては身動き出来ねぇだろ?さて、どうすっか…まずはさっきからちらちら見え隠れしてる【小梅ちゃん】でも拝むとするか…ぶふふぅ」

「や!…やめろっ!…くっ!?全然動けない…」

 元橋の下から何とか逃れようと、ジタバタと身体を動かそうと騒ぐシェリー…しかし、まるきり胴体の上に乗っかられ、両腕も男の足で固定されており、どうする事も出来ない。

「ぎゃあぎゃあうっせぇなぁ…ほら、これでもしゃぶって大人しくしてろ!」

 元橋は下卑た笑みを浮かべながら、片手でシェリーの鼻をつまんだ。
 頑なに口を閉じていたシェリーだが、ついに息がもたなくなり、呼吸をするため小さな口を開いてしまう。

「…ぷはっ!…う?…むぐっ!?…もがっ…んぐぅ~」


←純真なシェリーに、何てコトを~!?(次回へつづく)
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テーマ:自作連載ファンタジー小説 - ジャンル:小説・文学

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