空想【はみぱん】小説(o^-')b

ファンタジー(?)小説をゆっくりまったりアップして行く予定です(;^_^A

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はみぱんTwo ~050~

(…パタン)

「くぅ~ん、ただいまぁ~」

 事務所へと戻った一行…ジンはソファーへ、ラムは入口付近の足拭きマットの上で…皆がそれぞれ思い思いの場所でくつろぎ始める。

「っぷぅ~!たまの外食もえぇけど、やっぱ家が一番やなぁ~」

「そうですね~♪生き返った気分です…うふ♪」

 そう言って大きな伸びをして見せるメアリー。

だ・か・ら!…そのセリフはお前が言ってええセリフちゃうやろぉ!」

 帰るなりハリセンを振りまわし、メアリーを追いかけるベル…それを横目にジンが腰を下ろしたソファーから、珍しく姿を消さずにきゃっきゃとベルのハリセンから逃げ回っているメアリーへと声をかける。

「そういやメアリー、お前…さっきの奴らと面識があったようだけど、前に何かあったのか?」

 その呼びかけに反応し、突然立ち止まり振り返るベル…勢い余ったベルが彼女の顔面と正面衝突する!

「きゃっ!?」

「ぎゃん!」

 眼鏡が割れ、血みどろになったメアリーとベルが同時にジンへと振り向く。

『うらめしやぁ~~~』

「って、言うとる場合か!ジン、お前が突然呼びよるからに!」

 あまりにリアルなお化け屋敷の出し物のような二人に一瞬たじろいだジンだったが、やれやれといった表情で肩をすぼめる。

「え~とですね…以前、町へ買い出しに行った時にボンビーさん達に襲われまして…あの時は私一人だったものですから、お頭さんさえ倒してしまえばと思いまして…てへっ♪

「幽霊の癖して、冷静な判断やな…」

 ベルがぱたぱたとテーブルへと飛んで行きながら、独り言のように呟いた。

「そっか…まぁ、メアリーに言うのもなんだけど…夜道の一人歩きには気をつけないとな?」

「確かに幽霊に言うセリフちゃうわ…」

 メアリーとの追いかけっこに疲れたのか、ベルはツッコミと言うより独り言のように言い放ち、彼女専用の小型ソファーへと腰を下ろす。

「ありがとうございます。あ、私…お茶を淹れてまいりますね?」

 そう言って給湯室へと消えて行くメアリー…ちょうどそのタイミングで事務所の一角でもぞもぞと動く気配がした。

「だ…誰やっ!?」

 突然の気配に、ベル達がさっと身構える!

「ぅ…ん…あぁ、疲れて寝てしまっていたようだ。しかし、誰だは酷くないか?」

 そう言いながら、毛布にくるまって仮眠をしていたのであろう増田がむくりと身体を起こす。

「あ!…せやった、お前がいたんやったな…すまんすまん…って、しもうた!あの騒ぎでお前の分の食事を買うて来るんを忘れてもうた!」

「なんだと!?今日のトラブルの上に、ルシータの戦闘モードへの改造で…もう腹が二次元の世界へシフトしてしまいそうだというのに…」

 増田の表現はリドルランドの面々には理解しがたかったが、相当な空腹だと言う事はベルにも理解出来たようだ。

「いや、ホンマすまんかった…向こうでもちょっとトラブルに巻き込まれてもうてな…お前の事は頭からすっかり抜けてもうたんや…せや!持たされた土産の中に、なんか食えるモンが入っとるんちゃうか?おい、ジン。ちょっと開けてみ」

 そう言われて、ジンがソファーの脇に置いてある紙袋の中をごそごそとかき回す。

「ん~…っと、食えそうなモンは…お?この箱は何だ?」

 ジンが目についた箱を袋から取り出すと、それをテーブルの上で開けて見せる。

「なんや、その大きさは…煎餅かなにかの詰め合わせやないのか…って、なんじゃそりゃ!?」

 箱から取り出されたのは、30センチ程の陶器で出来た大皿に、例の【コモド店長】の顔写真がでかでかとプリントされたものであった。

こんなんでメシが食えるかぃっ!…メシ食っとったら、いつの間にかオオトカゲと『こんにちはっ!』て…想像もしたないわっ!」

 皿の隅にはリドル語で『いつでも笑顔でお待ちしております』と書かれているが…そこに写されたコモドオオトカゲからは、一切表情を読み取る事は出来ない。

「あ…なんかタッパーが入ってる…これは食べ物なんじゃ…うわっ!?」

 店長スマイル(?)の写された皿を置き、更に紙袋の中を物色していたジンが、なにやら半透明の入れ物を取り出したが、その中身を見るなり驚きの声を上げて、それをテーブルの上へ落としてしまう。


←ジンの取出した食べ物とは!?(そもそも食べ物なのか?
また、【ソレ】を食すのに店長皿を使う事は出来るのか!?次回、乞うご期待!?^^;
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はみぱんTwo ~049~

「だ、だってアレは…」

「ええから、早よせいっ!」

「え…えぇ!?…え~い、超火玉(エレグファイア・ボール)!」

 ベルに急かされ、ジンは慌てて呪文を唱えると、右手を前に差し出した。

(ボゥワッ!)

 すると1mはゆうに超すであろう、大きく透明度のあるオレンジ色の球体ががジンの手の先に生まれ、ゆらゆら揺らいでいる。

「っうわぁっ!?」

(ズザザザァ~)

 先程の火玉の威力を見ていた男共は、その10数倍はあるであろう炎を見るなり、音を立てて後ずさった。

「ほな、帰るでジン…ソレはそのまま奴らを威嚇しながら持っとき!」

「お…ぉぅ…」

 巨大な炎で威嚇をしながら、抱き付いたままのメアリーを左手で抱え、ゆっくりとその場を離れようとするジン…ラムやエリカ達もそれに続こうとする。

(もあっ!)

「きゃん!…ジン、暑っついってばぁ!」

 敵に意識を集中していたジンが、ラムに気付かず超火玉を彼女に掠らせてしまったのだ。

「ん?…おい、今あの女に炎が触れなかったか?」

「確かにそう見えたな…しかも、『熱い』じゃなくて『暑い』って…」

「お前、よく文字の違いを聞き分けられたな…」

 ジンは、つい『しまった』と言う表情を浮かべてしまった。
 それを見逃さなかった男が叫ぶ!

「玉の大きさに惑わされるな!触れても爆発しねぇし、火傷もしねぇぞ!」

 先程までとは打って変わって、勢い付いた男共が一斉にジン達を目がけて飛びかかる!

「やっぱり結局こうなってまうのか…仕方ない、風下はウチに任せぃ…みんなは他を頼むわ!」

 そう言って飛び立ったベルは仲間より風下に向かうと、襲い来る男どもへと一斉に【ねむりの粉】を上空からばら撒く。

「そぅれ!やっちま…ぐぅ」

 ベルのまいた粉を吸った男共は、襲いかかろうと数歩足を進めた所で膝を付き、寝てしまった。
 一方、風上では襲いかかる男共にラムが噛みつき、エリカが引っ掻き…ジンは片手でメアリーを守る様に抱きしめたまま逆の手で火玉を連射している。

「なあ、メアリー…お前も立派な戦力なんだから、そろそろ俺から離れて戦闘を手伝ってくれないか?」

「てへっ♪…こうしてご主人様が私を庇いながら戦ってくれていると、なんだかお姫様になった気分になっちゃいますね?」

 そう言って幸せそうにジンに寄りそうメアリー…普段メイドとして尽くしている彼女にも…いや、尽くしているかどうかはともかくとして、彼女にも普通の女の子のような気持ちがあったようである。

「けれど、残念ですが…この人数では、そうも言ってられませんね?」

 抱かれた腕の中でジンの顔を見上げ…一度だけぎゅっと力を込めて彼の胸を抱きしめたメアリー…やがて彼から離れると、くるくると回し蹴りを繰り出して周りの男共をなぎ倒しながら進んで行き、やがてボンベイと対峙する…
 人数では遥かに勝っていた山賊であったが、普段からモンスターを相手にしているジン達にとっては、決して手強い相手ではなかったようで、男共が気を失って行くにつれてスティミュラント・ストーンの輝きがあちらこちらで薄れて行く…やがて…

(じゅっ!)

「ぎゃっ!?熱っ…熱い上にケツが痛っ…ぐぅ」

 最後の一人が、ジンの火玉の餌食になった所で、ラムが噛みつき…更にねむりの粉を吸ってしまったようであった。

「これで終わりか…そういや、え~と…ボンビ…やのうて、なんやっけ?…とにかく、ボスはどないした?」

 見ると、やられた男共に重なる様にしてボンベイが…恍惚の表情を浮かべたままのびていた。

「どんだけ幸せそうなやられ方したねや!?…確かメアリー、お前と戦っててんな?」

「はい♪…けど、どんな技で倒したかなんて、そんな恥ずかしい事…言えません…きゃっ♪

 顔を赤らめ、両手で頬を隠すメアリー。

「お前に『恥ずかしい』なんて気持ちがあったんかい!…ってか、お前が恥ずかしがるような技って…いや、恐ろしくてとても聞けんわ…」

 そう言ってジンの肩に降り立つベル…一行はうめき声や大いびきをかいている男共をそのままに、再び帰路を急いだ。


←メアリーの必殺(?)技…いったいどんなものなのでしょう?是非受けてみたいという方は…

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はみぱんTwo ~048~

 ボンベイが不意にメアリーの前へと飛び出す…彼女の眼前には【二本】の足…しかしもう一本の足がしっかりと筋肉質な体を支えていた。

「さっ!…三本足ぃ!?まさか奴も合成獣(キメラ)…んん!?よく見りゃ一本は義足やないかぃ!!」

 そう、メアリーの眼前にある二本の足の内、一本は松葉杖の先が人間の足の様に加工されたものであった。

「アホかぃ!ミスティかなんかに改造手術でもしてもろたんかと思ったわ!」

 一瞬『あ!』という表情を見せたボンベイだったが、すぐに我に返り自分の足と義足を振りまわし始める。

「ただの義足と思うな!ディジェネの科学の粋を集めた自在関節の義足と、俺の足技を組み合わせた技…とくと味わうが良いわぁ!」

 ボンベイの足と義足が左右から回し蹴りの様に弧を描き、メアリーを挟むように襲って来た。

(ヒュッ!)

 まるで体操選手の前後開脚の様に足を開いたメアリーが、すとんと身を落として蹴りをかわすと、そのまま後方回転をして立ち上がる…つもりだったのであろう、しかし彼女は山道をどこまでもコロコロと転がり落ちて行った。

「あら…あらあらあららぁ?止まりませんわぁ♪」

(どんっ)

 やがて天地逆さまで男共の作る壁にぶつかり、あられもない恰好で止まるメアリー。
 その周辺だけ、スティミュラント・ストーンが輝きを増したかと思うと、彼女が身動きが取れないのを幸いに、男共の手があらゆる場所を弄くり始める。

「あらあら…ぁんっ♪くすぐった…そんな…そ、そこは…後生ですぅ♪

「おい!メアリーが嫌がってるじゃんか!?彼女から離れろ!」

 それほど嫌がっているようには見えなかったメアリーだが、仲間を弄ばれるのを黙って見ていられるジンではなかった。

「ちょっと持っててくれ」

 手近に立っていたエリカに、ジンが松明を手渡す…彼女は一瞬びくっと身を縮めたが、やがてそれを受け取る。

「火玉(ファイア・ボール)…火玉」

 同じ呪文を二度繰り返すジン…その両手にメラメラと炎の球が燃え立った。

(ババムッ!)

「ぎゃあぁ!熱っ!?」

 メアリーを避けて、周りの男共に火玉が炸裂する…男共は慌てて燃え上がる衣服をはたきながら後ずさる。

「大丈夫か?メアリー」

ご主人様ぁ♪

 立ちあがるなりジンへと抱きつくメアリー…それを見た男共が再び妬ましそうな表情で近付いてくる。

「折角の楽しみを邪魔しやがって…」

「オンナ…オンナの臭い…」

「だぁから俺様をご主人様と呼べぇ!」

 今にもとびかかりそうな男共だが、メアリーに抱きつかれたままのジンは反撃態勢が取れずにいる。
 そこへすかさずベルが飛んで来て、ジンの頭の上に仁王立ちで着地した。

「ええかげんにせんかいっ!…ウチらぁ痩せても枯れてもモンスター相手をメインにしとる【バウンティー・ハンター】や!こいつのさっきの火玉かて、生身の人間相手やから手加減しとったが、普段の火力は今の10倍やすまへんねやで!?」

 自分の頭上でかまされているハッタリに焦り、ジンが小声で囁く。

「確かに多少の手加減はしたけど…10倍はかなり言い過ぎじゃ…」

「し~!…いいから黙っとれ!…いいか、明日にはミスティとやり合うかもしれんっちゅうのに、こんなトコで体力や魔力を消耗したらあかん…ジン、前に火玉の上級魔法に挑戦して失敗した【アレ】を出してみ!」

 ベルのハッタリに一度はジンから遠ざかった男共だったが、なにやらこそこそと耳打ちをしあっているベルとジンに疑念を抱き、再びジリジリと近づいてくる。


←「可能な限り週一ペースで…」と誓ったものの、もはや撃沈寸前…いつまでこのペースで続けられるでしょう…| |_・)

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はみぱんTwo ~047~

「あらぁ、私のせいで折角隠れていたのがバレちゃったんですかぁ…うふ♪

 メアリーは少し色っぽい口調でそう言うと、片足を少し前に出しながら腰を左右に振り…焦らすようにゆっくりとスカートをずり上げて行く。

「っうぅぉおぉおぉおぉ~~!」

 眩いばかりに輝きを増す【スティミュラント・ストーン】…その輝きが更にメアリーを照らし出すと、また一層の歓声が上がるという事が繰り返され、その場のテンションがクライマックスへと登り詰めて行く。

「アホの連鎖や…【アホ・スパイラル】やぁ…ってか、メアリー!お前も少しは恥じらいってモンを持ったらどうや!?」

「あら、ベルさん。これは【見せパン】ですので大丈夫なんですよ?…それに、中身はご主人様だけにしかお見せしませんから…うふっ♪

 そのセリフを聞いた男達が極限の歓声を上げる。

「な、中身ぃ!?…そ、それも見せろぉ!」

「いっそ、全部脱いじまぇ!」

「俺をご主人様にしてくれぇ~~」

 どさくさに紛れてとんでもない事を言う男…しかし誰がどう見てもそのなりは【ご主人様】とは対極にあるものであった。

「だぁほっ!メアリー、これ以上ヤツらを興奮させんなや!?…ってか、そんなドギツぃ見せパンがあってたまるかぃっ!」

 例によってベルのハリセンは、メアリーをすり抜ける。

「でも、スティミュラント・ストーンって、興奮につれて光を増し…持ち主が極限の興奮状態になると、暴発するって聞いた事があるので…あわよくば一網打尽かと…さあ皆さん、逝ってしまって下さいな~?」

 そう言いながらストリッパーさながらに身をよじらせながらスカートをずり上げるメアリー。

「ちょちょちょっ…メアリー!それ以上は18禁の世界に突入してまぅ…」

お前等!いい加減にしろっ!!たかがおなごの生足に昇天されかかりおって…気を静めんかっ!」

 突然男共の歓声を割って一人の男の声が響くと、それまで取り囲んでいた男共がさっと左右に分かれ、奥から男性の影が近づいてきた。

(コツ…コツ…カッ…コツ…コツ…カッ…)

『お頭っ!』

 そう呼ばれた男が暗がりからメアリーの方に近づいて行き、やがてその顔が照らし出される。
 やや小柄だが、鍛え上げられた筋肉質な体つきの男…その男の鼻からは一筋の鼻血が滴っていた。

「おどれもめちゃくちゃ興奮しとるやないけっ!」

 ベルのツッコミに、一瞬ぴくりと反応した男だが、無理に平静を装うと眼前のメアリーに声をかける。

「久しぶりだな、譲ちゃん…前回の屈辱は倍にして返させてもらう」

「あらぁ?えーと…確か《ボンビー》さんでしたっけ?」

 わざとなのか天然なのか…メアリーがとぼけた口調で目の前の男に問いかけると、男は顔を真っ赤にして怒鳴った。

「《ボンベイ》だっ!!足技を得意とするこの俺が…あんたのその艶めかし…いやいや、色っぽ…違っ!…あんたのしなやかな蹴りにやられた揚句に『足がもう一本あればよかったですね…うふ♪』などと馬鹿にされ山賊の頭としての面目を潰されて以来…いつの日か復讐をと、山賊家業の合間を見つけては特訓を重ね…編み出した新技がこれだ!」

(ババッ!!)


←やっぱりストックが一向に増えません( ┰_┰) シクシク

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