空想【はみぱん】小説(o^-')b

ファンタジー(?)小説をゆっくりまったりアップして行く予定です(;^_^A

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はみぱんTwo ~003~

「グルルアァァ~~!」

 リザードの鋭い牙がシェリーの肩口へ突き刺さろうかという刹那、ネイが胸の前で腕をクロスさせ掌を上に向け…まるで大切なものを抱えるような格好で若干前屈みの状態になったかと思うと、凛とした表情ですっくと立ち上がりながら両腕を高々と天へ向け開く。

「苦無繚乱(ローズストーム)!!」

 ネイが力強い声でそう叫んだ刹那、薄暗い密林の中…まるで漆黒の闇に瞬く星々のように無数のきらめきが彼女の周りに広がった。

(シュドッ…シュダダダダッ!)

 直後、シェリーに襲いかかっていたリザードの背中に無数のクナイが深々と突き刺さる。

「ッギャァァッルルゥ・・・」

(…どさり)

 リザードは断末魔の叫び声を上げ、シェリーを抱えたままその場に崩れ落ちた。
 次の瞬間にはネイの姿はその場から消え、数度の跳躍でシェリーの元へ辿り着く。

「シェリー!…シェリー!…大丈夫!?」

「ぅぅ…はっ!?…お姉…ちゃん?」

「良かった…もう大丈夫。付近のモンスターは全て倒したから…」

 意識を取り戻したシェリーは、ネイの腕の中で号泣した。

「…っうわぁぁ~~~~ん!お姉ちゃぁぁ~~ん!!」

 少しの間、腕の中のシェリーの頭をやさしく撫でていたネイ…やがて彼女の顔をそっと上げさせると、優しく諭すように言葉を発する。

「ほら…もう泣くのはおしまい…あなたはもっと強くなるんでしょう?私も…そして何より大切なあなたも、生きているじゃない…」

 ネイの言葉に、シェリーは何かを思い出したように頷いた。

「…っひっく…ぅん。ボク…もっと強くなるよ…」

 その言葉にこくりと頷いたネイはすっと立ち上がり、シェリーに手を差しのべながら言う。

「さあ、事務所へ戻りましょう。ベル達もきっと…そろそろ帰る頃よ?」

「うん!…って言うかさ、ベルの回す仕事っていつも最初の話と違ってくるんだよね…今日だってさ、最初は…」

 シェリーは差しのべられた優しい手をぎゅっと握ると、起き上がりながらベルの文句を言い始める。

「そうね…けど、仕事柄どんな事があるかはどうしても予想がつかない部分はあるのよ…」

「そりゃあそうかもしれないけどさ?…さっきだってお姉ちゃんがリザードに…」

 言いかけたシェリーが、触れてはいけない事を口にしてしまった事に気付き、はっと口を覆う。

「ふふ…なぁに、シェリー。あなたまさか、私があのトカゲにどうにかされてしまったとでも思っているの?」

 戦闘時にはお互い距離があり、はっきりとは確認したわけではなかったが、シェリーが目にした光景は、彼女にとって衝撃でしかなかった。

「私は【くノ一】よ?あの時はリザードを軽い催眠状態にさせて…まぁ、あまり具体的に言っても仕方ないけど。
…なにしろ、私だってトカゲの仔なんか産みたくはないわ。それにしてもあのトカゲ…くノ一とまぐわろうなんて、勇気があるわねぇ…」

「お…お姉ちゃ…ま…まぐ…って、はわわっ?…ま…まぐっ!?」

 シェリーの年齢ではあまりにもストレートすぎる表現に、彼女は固まって口をパクパクさせる。
彼女が正気を取り戻し、無事に帰路へとついたのは…それから数分後の事であった。

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はみぱんTwo ~002~

「グ?・・・グルルゥゥ・・・」

 シェリーを襲っているリザードとは違い、ひときわ大柄なリザードは食欲以外の欲望がふつふつと沸いてきたのか、ネイの太股から少しずつ上へと舌を這わせていたリザードを押しのけ、自分の腹部を彼女の下半身へと擦りつけ始める。

「ぁあん…ふふっ…」

 ネイは厚みのある下唇を自分の舌で端から端までゆっくりと舐め、蕩ける様な瞳でリザードを見上げる。
 するとリザードも牙の隙間から2つに先割れした舌を出し、何かにとり憑かれたかのように自分の顔をネイに近づけて行った。
 既にネイの右足は自由になり、左足に巻き付かれていた尻尾も緩んでいたが、彼女とリザードの下半身は完全に密着しており、足を差し入れる事は出来なかった。
 しかし彼女はむしろ…自分の腰を少し浮かせるような格好で、両足をリザードの腰へ回ししっかりと絡めて固定する。

(ッズッ…ズッ…ズッ…)

 するとネイの体がリザードの腰の動きに合わさり、ユサユサと上下し始めた。
 リザードはそのザラ付いた舌を夢中でネイの胸から首筋…あらゆる所へ這わせている。
 体の揺れで次第に固定された腕もずれてきて、やがて彼女の両腕は自由となったが、既に安心しきっているのか別の事に夢中で気付かないのか…リザードはそれを再び固定しようとはしなかった。

「っあはっ…ぅんっ…」

 ネイは自由になった両腕を開き、リザードを迎え入れる様に相手の首に抱きつく。

「グッ・・・グオォォォ・・・ゥ」

 次の瞬間、リザードは歓喜とも苦痛ともとれるようなうめき声をあげ、あらゆる体液をどくどくと噴き出した。

(ずるぅ・・・り・・・)




 リザードの首が胴体からずれたかと思うと、どさりとネイの頭のすぐわきに落ちる。
 その瞬間、首筋からどくどくと流れ出ていた体液は勢いよく噴き出し始める。

(ッブッシュゥゥ~~~)

 噴き出す爬虫類の血を浴びるネイの両手にはハート形のクナイが見え、その2つを細い鋼線が繋いでいる。
 他のリザード達に何が起きたかをも感じさせる間を与えず、ネイは素早く屍の下から抜け出すと次々に周りのリザード達を切り刻んで行った。

「シェリー!!」

 血の海と化し、自分以外の生命がそこからなくなると同時に、ネイはシェリーのいた方を振り向く。
 シェリーは、未だ全裸に近い状態で大の字に吊りあげられていたが、リザードの牙をかわしたり相手に蹴りを入れたりしており、何とか防戦出来ているようではあった。

「シェリー!今行くからっ!!」

 ネイが飛んだ瞬間、シェリーを吊るしていたリザードの尻尾が彼女の脇腹にヒットし、シェリーがだらんとその身を垂らすのが見えた。

「グルルルゥゥ・・・ォォォァァアア!!」

 やっとおとなしくなった獲物に、おぞましい程の唸り声を上げたリザードが大口を開けシェリーの肩口目がけて牙を振り下ろす!

「くっ!…間に合わないっ」

 シェリーからはまだ距離がある場所に着地したネイは、唇を噛み締め…次の跳躍を諦めた・・・

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はみぱん | コメント:2 | トラックバック:0 |

はみぱんTwo ~001~

「ぷるんっ!」

 かつてはリドルランド切ってのくノ一の一人であった《ネイ・ラスティール》の胸の辺りを獰猛な爪が一閃し、切り裂かれた忍装束から形の良い乳房が露わとなる。
 しかし戦闘モードに入っている彼女はそれを微塵も気にせず、トンっと身軽に飛んだかと思うと着地と同時に彼女より二回りは大きいであろう人型の爬虫類【リザード】の脳天をクナイで突き刺した。

(ギャァ~~ス!)

「はぁ…はぁ…紙一重でかわしたつもりだったけど…私も衰えたものね」

「お姉ちゃん!…大丈夫!?」

 湿度の高い密林の中…小川を挟んだ対岸の岩場の上で、ネイと同様の人型爬虫類と格闘していた《シェリー》が、姉であるネイを見やる。

「こっちは大丈夫だから、あなたは自分の身を守る事に専念してなさい」

「うん、分かっ…きゃぁっ!?」

 シェリーの言葉が終るのを待たず、リサードは水掻きを持った大きな手のひらで彼女を張り飛ばす。
 ネイに引けを取らない俊敏性を持つ彼女だったが、虚を突かれてしまい両腕でガードをするのが精一杯だった。

(ドサッ!)

「痛っ!…う…腕を…」

「シェリー!」

 うずくまり、左腕を抱えるシェリー。それを見たネイが彼女の方へ飛ぼうとする。

(バシィッ!)

「うぐっ!!」

 シェリーに気を取られた瞬間、リサードがくるりと体を翻したかと思うと、ネイは鱗で覆われた太く長い尻尾で足をすくわれ、その場に倒されてしまった。
 尻尾はそのまま彼女の左足に巻きつき、起き上がることを許してはくれない。

「グギュルルル・・・」

 感情がなさそうに見える爬虫類の瞳に仰向けに倒されたネイの姿が映る。
だが、よだれを垂らした口元を吊り上げ、鋭い牙を光らせるモンスターには、獲物を討ち取ったという余裕の笑みを浮かべているようにも見えた。

「な!?…何を…放しなさいっ!」

 リサードはネイに覆いかぶさるような格好になり、ドスンと彼女の両腕の上に自分の掌を置いて彼女の自由を奪う。
 すると、それまでは遠巻きに戦闘を見ていた一回り小さな爬虫類達も食事のおこぼれに与ろうと彼女に寄って来て、先程はだけた胸の辺りや服の隙間から、爬虫類独特のおぞましい舌をチョロチョロと這わせ始めた。

「っくっ…はぁっ!」

 両手の自由を奪われ、左足も尻尾に絡め取られたまま…ネイは唯一動かせる右足で覆いかぶさるリサードを蹴り上げようと、右足を縮め相手の腹部へ狙いを定める。
 が、その瞬間、別のリサードにがっちりと右足を掴まれてしまう。

「く…くぅっ…」

 ネイの足を掴んだリサードは、その鋭い爪で彼女の衣服の一部を破り捨てると、一呼吸も置くことなく彼女の太股へザラ付いた舌を這わす。

「いやぁ~~~!お姉ちゃぁ~~~~ん!!」

 ネイは突然耳に入った叫び声に、唯一自由の利く首を声の方へ回す。
見るとシェリーもまた、リザードの爪によって殆どの衣類を引き裂かれ、胸を隠すようにしてうずくまっている。
 リザードはシェリーの両腕を掴むと、左右に大きく開きながら彼女を軽々と持ち上げた。

「きゃぁっ!?」

 大の字の状態で吊るされたシェリーの肩口を目がけ、リザードが大きな口を開き鋭い牙を光らせている。

(…ぷつり)

 絶望的な状況…ネイは自分の中で何かが切れた音を聞く…生来深い紫色をしたその瞳からは光が消え、淡く儚い色に変わり、刹那の間…全ての感情をなくしたような表情に変わった。
そうして彼女は自分に覆いかぶさっている大柄なリザードに目を移すと、くすっと妖艶な笑みを浮かべ挑発するように身をよじらせ始めた。

 「ふふ…どうせ散る命なら…その前に、少しくらい楽しむ時間を貰っても良いんじゃない?」

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Humming from Pandora’s box 2 ~ いんとろだくしょん ~












        …その鏡に映っているあなたの顔は、本当に昨日と同じものですか?
















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はみぱん | コメント:6 | トラックバック:0 |

はぐれぐも

『ミーンミンミー…』

『ジジジ…ジ…ジーー』

 はぐれ雲が一瞬、強い日差しを遮ってくれたが、またすぐに容赦なく叩きつける日差し…対比して垂直に落とされた自らの影は、輪郭をよりはっきりとさせ、吸い込まれるように黒い。
 私は公園の広場部分から遊具コーナーへ向かい歩いていたが、丁度木陰になっているベンチを見つけて腰を掛ける。

「…よいしょ」

(コトリ…)

 着ていたシャツをめくり上げ、首筋の汗を拭きながら、木で出来た子供用の野球バットをベンチの脇へ立てかけた。
 先程まで私と野球をしていた息子【大地】は、既に私の存在を忘れたかのように夢中で滑り台を駆け登っている。

「この公園も、昔はもっと沢山の子供で溢れてたもんだがなぁ…」

 そう呟いて見まわした公園内には…大人も子供も含め、数えるほどしか人がいなかった。

「そいうや何回か…自分の親と間違えて、知らない大人に抱きついたりしたっけな…これだけ人が少なければ、そんなこともないだろうが…ははは」

 独り言ちながら、私は静かに目を閉じる。

   ・
   ・
   ・

「暑っ…」

 すこしずつずれて行った木陰が、既に私のものでなくなった頃…暑さで目を覚ました。
 どうやらいつの間にか転寝をしていたようだ。

「少し疲れたか?この暑さで寝られるなんて…全く、【大地】とちょっと遊んだだけで…もう歳かな」

 そこへ、私と同年代くらいの父親であろう男性が、私の座っていたベンチの横へ座る。

「今日も暑いですね~。子供達はへっちゃらみたいですけど…ははは」

「ですねぇ~。彼らは遊びに夢中になると、暑さも寒さも関係ないんでしょうね」

 私は(今どき気軽に話しかけてくる父親も珍しいな)と思いながらもそのまま世間話を続けた。

「こうやって我が子が遊んでいるのを眺めていると、まるで自分自身の過去を眺めている気になりませんか?なんだか遊びの好みまで自分の若い頃そっくりで…ははは」

「わかります。周りの景色は変わっても、この公園はずっとそのまま…なんだか、今が昭和なのか平成なのか分からなくなってきますね」

 私は話し好きな父親との世間話に心地よさを覚えていた。

「パパぁ!喉が渇いたぁ~~!!」

 そこへ【大地】が汗だくでこちらへ駆けて来る。

「そりゃあ、あれだけ夢中で遊べば喉も渇きますよね?…ははは」

 私もつられてほほ笑むと、【大地】にジュースを買ってやろうとポケットの小銭入れを探す。
 すると【大地】は、立ち上がった隣の男性に抱き付いた。
(ははは…俺の子供の頃と同じ間違いを…帰ってママに言ったら、大爆笑だろうな…)
 そう思い、小さくほほ笑んだ私は男性に謝ろうとしたが、男性は当然のように【大地】の頭をぐりぐりと撫でると、しゃがみ込んで【大地】に話しかける。

「よし!…【そら】。じゃあジュースでも飲みながら、そろそろ帰ろうか?」

「うんっ!」

(どういう事だ?…あれは確かに私の息子【大地】だ。それを何故あの男性が【そら】と呼び、どこかへ連れて行こうとするんだ?)

 突然、通りすがりのはぐれ雲が日差しを遮り、またすぐに太陽が顔をみせる…
私はベンチから立ち上がり、子供の名を呼んだ。

「【大地】!?」

 すると男性が足を止め、振り向く。

「どうした…親父。もう帰るぞ?」

(カラン…)

 ベンチの脇に立てかけてあった木製の杖が、音を立てて転がった・・・


 - ◆ - ◆ - ◆ - ◆ - ◆ - ◆ - ◆ - ◆ - ◆ - ◆ - ◆ -

[壁]*ノノ) キャ~ ハズカシー

いきなり照れてますが、【はみぱん】第2巻までもう少し時間がかかりそうなので、【ショートっぽいモノ】なぞを(無謀にも)書いてしまいました><

本日、ぶらっと公園へ行ったら…なんとなく浮かんできたストーリーなんですが、急造の【間に合わせ】のワリには、一応形にはなったのかな…と、勇気を出してアップしちゃいました^^;

メアリー 「そういうのは、勇気とは言いませんよ?…うふ♪

(;゜ロ゜)ハッ…スミマセン><

 批評、アドバイスなど…謹んでお受けいたします<(_ _)>

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SSっぽいモノ | コメント:10 | トラックバック:0 |
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